クリエイティブな作業の中で私が好きな作業は映像の編集である。(但しドラマに限る)
複数の素材を繋ぎ合わせるという作業は、分岐する意思決定の連続であり、「限られた選択」から最良の回答をみつける思考の訓練になる。
また、素材になんらかの不備があったり、思った効果を得られないなどの「予想外」のできごとも度々で起こり、その度に新たな知恵を絞らなければならず、その時の失敗が次の撮影現場への経験を促進させるので、いわゆるPDCA の訓練にもなる。完成品という目的、素材という部品、編集機材という工程、編集技術という能力的側面、これらが揃っているので、PDCAを実感しやすい仕事でもある。
一方、脚本や小説の執筆は「0から1」の作業なので、正解というものが存在しない中での作業となる。回答というものは存在せず、自分の感覚との戦いであり、作っては壊すの連続であり、積み重ならない作業を延々繰り返すという苦痛に打ち勝たなければならない。
私にとっては、生業としながらも、最も苦手な作業である。
したがって、仕事のバランスという点では、編集作業と執筆作業がバランスよく配置されているのが理想なのだが、どうしても、編集作業の方が精神的に楽なのでそちらから取り掛かってしまう。したがって、気がつけば、編集作業があっという間に終わってしまうのである。
昨日も、先日撮影した研修ドラマ「KAZUSA」の新作の編集に取り掛かったのだが、夢中に作業して、案の定、昨日のうちに終了してしまった。
したがって手元にあるのは執筆の仕事のみである。。
ということで、本日は台本と小説新作のスケッチに取り組んでいる。
せめて、台本を早く書き上げて、編集の仕事を増やさねばと考える次第である。
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